嚶鳴女声合唱団

「嚶鳴(おうめい)」とは友が一旦別れ地位身分が変わっても永久に親交を結ぶことを意味する、詩経の『幽谷より出でて喬木に遷り嚶々と鳴く』の句詩に由来し、山形県立山形西高等学校においては、様々な活動や同窓会の名称として百年に及ぶ歴史を通して親しまれている。
その名を頂き、昭和48年、音楽部OGによって結成されたのが嚶鳴女声合唱団である。指揮者阿部昌司先生のもと、同じ学び舎で共に厳しい練習を積んだ音楽部員が、卒業後それぞれ違う道を歩みながらも、再度集い合唱を続けたいという思いはまさに「嚶鳴」の精神に通じるものであろう。
年齢は様々だが、ほとんどの団員が音楽部在部当時全国優勝という得がたい経験をしており、当時より一貫して日本語の美しい響きを追求し、詩の心を奥深くまで求めつつ、人の心に届く歌を目指してきた。
現在は山形、東京にて活動中。



[ 主な経歴 ]

受賞歴

  • 全日本合唱コンクール全国大会金賞・文部大臣賞・カワイ賞
  • 河北文化賞
  • 齋藤茂吉文化賞

レコーディング

  • 「日本合唱名曲選」(ビクター)
  • 高田三郎作品集『遙かな歩み』『雪の日に』『水のいのち』
  • 石井歓作品集『少女のいる画集』
  • 服部公一作曲『紅花抄』(NHK山形放送局委嘱により初演)(文化庁芸術祭参加)
  • 県民歌『最上川』(文化庁芸術祭参加)

海外公演

  • ウィーン音楽祭
  • ローマ法王御前演奏(バチカン宮殿)
  • スイス/ウィーン教会演奏
  • 中国吉林市/長春市親善公演等

国内公演

  • 山形県民会館・山形市民会館・山形テルサ・文翔館議場ホール・遊学館
  • 東京文化会館・紀尾井ホール・王子ホール・虎ノ門ホール・すみだトリフォニー等、県内外で数々の演奏会を開催、及び出演






須藤恵美子 ~ our pianist

嚶鳴女声合唱団ピアニスト。
山形西高音楽部在籍中より合唱伴奏の研鑚を積む。
NHK学校音楽コンクール全国大会優秀賞、全日本合唱コンクール全国大会金賞文部大臣賞などの受賞に貢献。合唱伴奏者として東京、山形で多数のステージを踏む。
嚶鳴の音楽を良く理解し、伴奏のみに止まることなく常に合唱をリードし支えている。
現在の嚶鳴女声合唱団の活動の柱の一つであるオリジナルアレンジ作品を数多く手掛け、平成13年、女声合唱曲「さくらんぼの実る頃」編曲・出版。








増川 大輔 ~ our partner

現在の演奏会活動の大部分をご一緒していただいている大切なパートナー。
山形県立山形東高等学校卒業。升田俊樹、毛利伯郎、クリス・アドキンズ、岩崎 洸の各師に師事。全額スカラシップを得て渡米。イリノイ州立大学(ISU)音楽学部演奏科を経て、サザン・メソジスト大学(SMU)メドウズ音楽院卒業。
現在、宮城学院大学音楽科講師。 ソプラノ・高橋まり子、ピアノ・須藤恵美子と共に2000年「トリオ・アラモーレ」を結成。多彩なレパートリーと独自のアレンジによるアンサンブルで活動を展開。スクールコンサートも数多く行う。
「アウレオ弦楽四重奏団(仙台)」メンバー、 “音楽に親しむ会”(あおぞら幼稚園)メンバー、歌手・葵ひろ子氏の演奏メンバー、「1000人のチェロコンサートin神戸、i n広島、inやまがた」、「コバケンとその仲間たちオーケストラ山形・福島2007−2008」トレーナーなどで活躍中。
第81回米アカデミー賞・最優秀外国語映画賞受賞映画 「おくりびと」(音楽監督・久石 譲) に主演の本木雅弘氏に、チェロを指導。